自分殺し

 今日はつまらないことで上司に注意され、メンタルが完全に死んでしまいました。
 僕はつまらないことでパソコンを破壊してしまいました。
 落としたとか、ぶつけたとか、そんな立派な理由ではなく、ノートパソコンの閉めるとこに紙の資料を挟んでおいたら画面が割れたのでした。
 意味がわからん、と僕は思いました。どうして僕のノートパソコンはそんなに弱いの!? ほかにも挟んでいる人いるのにどうして僕のだけぶっ壊れるの!? これ僕のせいなの?! えっ、始末書かくんですか!? マジのこと!?
 眩暈がしてきて椅子の上で燃え尽きてしまい白い灰になりました。これほど自分の不運を呪ったことはあるまい。
 もう死のうと思いました。生きているのにほとほと愛想が尽きました。上司は僕に注意したあと「でも仕方ないよなあ」と言ってなぐさめてくれましたが、そのフォロー自体が嬉しくもあり情けなくもあり、情緒が変になって、しばらくきちんと生きるのを辞めようと思いました。(ノートパソコンの件だけではなく、最近色々疲れていました)
 きちんとしてなければ生きられる感じでした。
 適当だったら余裕です。
 僕は僕の心の中にある「自分殺し」を取り出して、自分の心に切り刻みました。
(自分殺しはドラゴン殺しみたいなかっこいい剣ではなく普通のハサミみたいなやつです多分)
 僕の心は108個に分かれ、世界中に散らばりました。
 心が108個に分かれたあと、僕の残骸はロボットのように自動で動き始めました。
 ロボットのように働き、ロボットのように電車に乗り、ロボットのように松屋で牛丼を食べ(ロボットがご飯を食べるのかはよくわかりませんが)、ロボットのように帰宅しました。
 家に帰ってくると、なんだかだんだんあほらしくなってきました。
 色々なことがあほらしくなってきました。
 落ち込んでいたこともあほらしいです。今度から紙の資料をパソコンに挟まなければそれでいいではないか。
 疲れていたこともあほらしいです。疲れたっていいではないか、疲れたからなんだっていうんだ。
 あの失敗もこの失敗もあほらしくなってきました。星の数ほど失敗したけどなんかまだ生きてるしいいではないか。
 全然大丈夫ではないか。あほらしいあほらしい! 考えるのは辞めじゃ! という気持ちになりました。
「生きてりゃいいことあるって!」と万歳をして笑った時、僕の胸がビカビカーと光りました。
 僕はその時になってようやく気が付きました。僕の108個の欠片のひとつ「あほらしさ」は、なんと自宅に飛んできていたのです!
 だから僕は急にあほらしいなあという気持ちになったわけなのです!
 僕はその発見を早速ブログに書いているわけですが、あほらしい文章だなあという気がどうしてもします。